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【インド・ドバイ帯同レポート|ドバイ編〈前編〉

【海外遠征帯同レポート|ドバイ編〈前編〉】

〜想定外の連続、フジャイラでの過酷な1週間〜

皆さま、こんにちは。
前回のインド遠征に続き、今回はその後に帯同した ドバイ遠征(フジャイラ大会)前編 をお届けいたします。

2週目・3週目は、アラブ首長国連邦にある「フジャイラ」という地域で、2週連続のチャレンジャー大会に出場する予定でした。フジャイラはドバイ国際空港から車で約1時間半の距離にあり、石油や美しいビーチで知られる地域です。
インドでのダブルス敗退後、その日の夜の便でそのままドバイへ移動。フジャイラのホテルに到着したのは、明け方の5時頃でした。長距離移動の疲労もあり、初日はトレーニングとケアのみを行い、コンディションを整える1日となりました。

しかし、その日の夕方から異変が起きます。
インドで一度回復していた発熱が再発し、体温は再び 39.0℃ まで上昇。正直、帰国を考えさせるほどの状態でした。

幸い翌朝には熱が下がり始め、なんとか現地での帯同を継続できる状態まで回復。しかし、安堵したのも束の間、朝の目覚まし前に松田選手に起こされ、
「今井田さん、ドバイ国際空港が攻撃されました」
と突然告げられました。

体調が戻りつつあった安心感は一瞬で消え去り、状況が全く理解できないまま一気に緊張状態へ。今回の遠征は、この瞬間から一気に様相が変わっていきました。
それでも大会自体はすぐに中止とはならず、現地では開催に向けて動きが続いていました。そんな中で迎えたシングルス予選1回戦。相手は世界ランキング746位の選手でした。

ランキングでは松田選手が上回っていましたが、高身長から繰り出される強力なサーブとフォアに苦戦。試合は
1-6、6-4、3-6
とフルセットまでもつれ込む接戦となりましたが、惜しくも敗退となりました。

試合内容としては決して悪くなく、要所のポイントが勝敗を分ける展開。チャレンジャーレベルの厳しさを改めて感じる試合でした。
その後は次週に向けて練習とトレーニングを継続していましたが、ここでさらに予想外の出来事が起こります。

突然、会場内にサイレンのような音が鳴り響き、全選手・スタッフが緊急避難をすることに。原因は、近くの大型石油施設を狙ったドローン攻撃が迎撃され、その残骸が施設に落下し爆発したとのことでした。

急遽、全員ホテルへ避難。移動中のバスの中からは、これまでに見たことのない規模の爆炎が上がっているのを目の当たりにしました。

ホテル到着後は「部屋から出ないように」と指示が出され、状況は一気に緊迫したものに。何もせず待つだけでは不安が募るため、ホテル直結のモールで水と食料を確保しましたが、この時が最も選手たちの混乱が大きかったように感じます。

「何をすべきか分からない」
そんな空気が出場選手全体に漂っていました。

そして、その後まもなく大会側から正式に
「2週とも大会中止」
が発表されました。

ここから、私たちは「帰国」という次の選択を迫られることになります。

(後編へ続く)